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松本隆/風街図鑑~風編~ (JUGEMレビュー »)
オムニバス, 原田真二, 薬師丸ひろ子, 松田聖子, 近藤真彦, 太田裕美 1曲ごとに寄せられた本人コメントが面白い。思い入れの濃淡に思わずほくそえんでしまう。 RECOMMEND
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2012.01.22 Sunday 18:48
僕は、そして僕たちはどう生きるか / 梨木香歩
主人公のコペルは14歳。親友のユージンは「群れ」から離れ学校には行っていない。 叔父のノボちゃん、ユージンの従姉ショウコ、オーストラリア人のマーク、そして「インジャ」。 彼らが過ごした濃密な一日を閉じ込めた物語。 2011.09.04 Sunday 22:08
ピスタチオ / 梨木香歩
重い作品です。かといって読みづらくはなく、流されるように読み終えることができました。 2011.08.17 Wednesday 18:58
エンジェル エンジェル エンジェル / 梨木香歩
おばあちゃんは夜、トイレに連れていくとき、少女のような表情と声色で会話するようになる。それとともに、熱帯魚の水槽のなかではコウコが神かのように魚たちを愛でていたが、しかし・・・。 というお話。短いので一気に読めますが、中身は濃いです。濃いというよりか深いです。 2011.03.08 Tuesday 22:19
f植物園の巣穴 / 梨木香歩
冒頭から、歯医者が犬のことを「私の妻」だと言う。いきなり来た!シュールでさらりと流れていく梨木ワールド。 2007.08.15 Wednesday 01:49
西の魔女が死んだ / 梨木香歩
学校にいかなくなってしまった少女まいが、祖母と過ごしたひと夏が描かれている。 物語自体が短めなので、さっくりと読めるのだけれど、ちょっと薄味なところが目立ってしまうような気がしました。もうちょっと描きこみがたりないかなぁ、もうちょっと長くしてまいとおばあちゃんの生活を詳しく読みたかったなぁと思ったりします。 個人的には、併録された本編の後日談である短編の「渡りの一日」のほうが面白かったです。ユーモラスだしね。 2006.04.03 Monday 21:28
沼地のある森を抜けて / 梨木香歩
梨木さんの作品は「深い」という表現に尽きる、とこれまで思っていました。確かにこの作品も「深い」のだけれど、『からくりからくさ』や『裏庭』で描かれていた、人間の業や血脈といったものを取り上げながらも、さらにひとつ突き抜けた印象を受けました。 久美は亡くなった叔母のマンションを譲り受け、暮らすことになった。代々受け継がれてきたぬか床の手入れをことになったのだが、それは久美の生活を思いがけなく変容させていく。 久美の出会ってきた人々や、ぬか床が縁で出会っていく人々、そして久美自身によって語られるのは、複雑さと簡素さを兼ね備えたこの世界のほんの断片。誰しもが心当たりのあるようなやりきれなさ。作品前半のこうした部分だけで既に私は満足していて、「かつて風に靡く白銀の草原があったシマの話」という何のエクスキューズもない異界についての挿話の意味など何も考えてはいませんでした。 2006.03.25 Saturday 23:53
家守綺譚 / 梨木香歩
わたしたちの知るそれとは異なった条理が、確かに息吹いているのを感じられる。不思議ではあるけれど、その物語に、とても馴染み深い心地よさをおぼえる。これまでの梨木作品とは風合いの異なっているけれども、やはり氏の世界観の奥行きに違いはない。 『村田エフェンディ滞土録』にも登場した綿貫が主人公。彼は、亡くなった友人が住んでいた家に、ひとり管理がてら住み込みはじめる。彼が交流するのは、亡くなったはずの高堂。そして、犬のゴロー。隣に住むおかみさん。庭に植わっているサルスベリ、などが魅力的に描かれている。 彼岸と此岸のあわい、この世にあらざるもの、本来なら言葉を持たぬものと交わる綿貫の姿は飄々として、濃密な話ながら、端正な文章もあいまって、とてもあっさりとした読後感で、意外でした。時に深い裂け目から覗く世界も、決して恐ろしいばかりでなく、いとおしさをも抱かせてくれる。 さらりとした爽やかさと、何気ない深みを味わえる逸品です。 個人的には、長虫屋の謎めいたキャラクタと、ゴローの愛らしさがたまらなかったです。仲裁犬・・・想像しちゃいますね、とりなしているゴローの姿。 2005.12.22 Thursday 22:56
村田エフェンディ滞土録 / 梨木香歩
『からくりからくさ』『裏庭』で深みのある世界を堪能させてくれたので、ちょっと期待しながら、梨木さんの本を読んでみた。 舞台は100年ほど前のトルコ。留学生の村田が、同じ下宿に住むオットーやディミィトリスらと過ごした日々が描かれている。ちょっと予想していたのとは違って、途中までは随分とあっさりした話だった。けれども不思議な出来事を混ぜ込みつつ中盤からは、100年前のトルコでの多種多様な人々の交流を描きながら、徐々に増してくる「深み」がとても心地よく感じられた。 さまざまな背景をもつ者が集まり、ぶつかりあったり馴染んだりしている。政治。宗教。学問。決して何かを煽るようなことは書いていないけれど、この本を読んでいると、自明なことを見つめ直したくなる。 人生の悲哀や無常を感じさせ、わりと重い読後感だが、悪くはない。むしろ積極的に好き、です。大きな時代のうねりにのみこまれるように、人々の過ごした生活と思いは忘れ去られていく。今、ここで何でもないように暮らしている私たちの日々の暮らしさえも。村田が遺跡や発掘物からのささやきに耳を傾けたように、この取るに足らない日常に思いを馳せるものはいるのだろうか。そして私は、歴史に残ることなく消えていった名もないものの声に耳をすますことができるのだろうか。 『家守綺譚』にも村田が登場するらしいので、読むのが楽しみです。それにしても梨木さんのお話は読み応えがあって、何度でも読み返したくなるものばかり。これからも期待してしまいたいと思っております。 |
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