読書・観劇記録、音楽メモを中心とした備忘録ブログです。
<< October 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
RECOMMEND
松本隆/風街図鑑~風編~
松本隆/風街図鑑~風編~ (JUGEMレビュー »)
オムニバス, 原田真二, 薬師丸ひろ子, 松田聖子, 近藤真彦, 太田裕美
1曲ごとに寄せられた本人コメントが面白い。思い入れの濃淡に思わずほくそえんでしまう。
RECOMMEND
松本隆/風街図鑑〜街編〜
松本隆/風街図鑑〜街編〜 (JUGEMレビュー »)
オムニバス, 大滝詠一, はっぴいえんど, 松田聖子, 鈴木茂, 竹内まりや
氏のお気に入りの楽曲を中心に選曲。思わぬ邂逅がうれしい。
RECOMMEND
pal@pop
pal@pop (JUGEMレビュー »)
pal@pop
ケミカルなんだけどナチュラル。一度聴いたら病み付きになる名盤です。
PROFILE
SEARCH
MAIL FORM
QR CODE
qrcode
COUNTER
日曜日には天使とデート / 図子慧
日曜日には天使とデート (集英社文庫―コバルトシリーズ)
  • 発売元: 集英社
  • 発売日: 1990/02
  • 売上ランキング: 2117598


『土曜日はあなたと雲の上』につづくシリーズ二作目。

もうこれ、面白いよ。展開が読めない。驚愕の終盤は勿論だけど、中盤の物語のシリアスかつ大胆な運びに夢中になりました。

仙子の兄・透仙が恋に落ちてしまったことから、テレパスの能力を失ってしまった。その逢引きを追跡して相手を確かめてやれ、と仙子とその恋人にして透仙の友人である温海、仙子の親友・青葉らは最新の発信機を透仙のコートにひそませて追跡していた。その途中で、透仙は忽然と姿を消す。

姿を消した真相は思いもかけないものだけど、作品冒頭の妖精みたいなボーイッシュな女の子が仙子に手渡した青い花はとても綺麗で、女の子の不思議な美しさが最後にも現れて、透仙を助け出すことができてめでたしめでたしと諸手をあげることはできない。せつない。

透仙のテレパスも土壇場で復帰して、結果、仙子の追試で問題と解答をやりとりしてカンニングしてみせるくらいに元通りになる。

 

SFファンタジー色が強い今作。それが意外だったものの、歩くのに疲れて仙子が温海に軽く触れて、宙に浮かんで移動するくだりなど、何でもないけどふたりの蜜月っぷりが垣間見えて愉快。

次の『月曜日は、女神にララバイ』で三部作はおしまい。ピュアミントもそうだけど、短いからこそそのキャラクタや設定の魅力が遺憾なく発揮されるのかもしれない。でも惜しい。

| coutaca | 書籍(図子慧) | comments(0) | trackbacks(0) |
土曜日はあなたと雲の上 / 図子慧
土曜日はあなたと雲の上 (集英社文庫―コバルトシリーズ)
  • 発売元: 集英社
  • 発売日: 1989/09
  • 売上ランキング: 1945580

読書の秋ということで、このごろ小説を読んでいなかったので、図書館から図子慧の三冊揃えの、女子高生・仙子が活躍するシリーズを借り出してみました。

 

三十年も前の作品とは思えない。携帯電話やインターネットなどの現代のツールがなくてもそれほどストレスを感じない。

仙子は一目惚れした大学生・温海(あつみ)に触れると空を飛んでしまうという、謎の能力を具えてしまった! それと同時に、兄の透仙がテレパスだという事実を告げられて・・・というストーリー。

ラブコメでSFファンタジーで青春ものです。そんなに派手じゃないけれど、そこかしこに仙子や友人の青葉の恋心が挟み込まれている。透仙のテレパスの能力も、遠隔で通じ合うことができるという面もあり、携帯電話の機能を果たしているともいえる。

負傷した青葉と温海を救うために、意図的に空を飛ぶべく、仙子が温海とくちづけするあたりはなかなかドラマティック。ファンクラブがいくつもできるほどの美貌を持つ透仙の飄々とした佇まいも、物語に彩りを加えている。

ラストシーンのみんなで輪になって回るところはなかなか感動的。すべての問題を簡単に済ますわけにはいかなくても、それでも前を向いている感じが素敵だ。

そしてヒロインの仙子とその相手役温海がラブラブであることが、何よりも救いになっている。次作も楽しみだ。

| coutaca | 書籍(図子慧) | comments(0) | trackbacks(0) |
All for One〜ダルタニアンと太陽王〜 / 宝塚歌劇月組

宇月颯がカッコよかった・・・!

いぶし銀の渋さ。三銃士の一人としての活躍っぷり。これから月組はどうなっていくのだろう。宇月颯はどうなっていくのだろう。とにかく、美弥るりかがどうなるのかもわからない。月城かなとと暁千星がどれだけピックアップされていくのだろうか。月組なら何が起きてもおかしくない。

珠城りょうと愛希れいかの盤石のトップコンビはいつまでも見続けていたいけど、若手の躍進を考えると、そして美弥るりかの存在を考えるとそんなに長くはないと思われ。よく引き合いに出される男役若手でトップ抜擢の天海祐希は短期政権だった。愛希れいかはいつ退団してもおかしくないほど活躍してきている。

単独二番手として充分に魅力を身につけている美弥るりかも、天海祐希時代の二番手・久世星佳みたいに待った甲斐があればいいけど。

というと、宇月颯はやっぱり別格スターであって、路線に乗るのは難しいのだろうか。時間は限られている。誰もがトップになれるわけではないけれど、可能性だけは残しておいてほしいなあ、と思う。

 

珠城りょうは男らしさをムンムンと振りまいていて、この作品のコメディの部分にもうまくはまっていて、貫禄も充分。

愛希れいかはルイ14世という男役であり娘役でもある役に、華やかさと高貴さがマッチしていてよかった。

美弥るりかはそんなに前に出てくる印象はありませんでしたが、色気がある眼差しがとても素敵でした。

月城かなともクールな美貌でコメディ部分とのギャップが面白かったです。美しいですね。眼福です。

 

よく考えると一本物にする必要はあったか?という疑問はわいてくるものの、楽しい一作でした。

 

| coutaca | ステージ | comments(0) | trackbacks(0) |
邪馬台国の風/Santé!!〜最高級ワインをあなたに〜 / 宝塚歌劇花組

とにかく悪い前評判しか聞かなかった『邪馬台国の風』でしたが、そんなに言われるほど悪くはなかったですよ。暗転するときに流れる音楽が、吉本新喜劇っぽくて、それが何度も続くので、演出の意図と違う意味で面白かったです。笑わせてるのではなく笑われてる感じ。ただ、リピートしなきゃいけない贔屓筋のかたは大変だなあと思うわけです。

エンディングもよく解らなかったし。

明日海りおと仙名彩世のトップコンビはいい感じでした。華やかで美しい。

 

ショーは冒頭の路線・準路線男役5人の女装で始まるのが愉快でした。前もって知らずに観劇したのですが、瀬戸かずやから漏れ出る香ばしいオカマ感がそれに気づかせてくれて、特に印象に残っております。

ワインをテーマにしたショーということで、ワインについて詳しくないのですが、それでも楽しく観ることができました。

星条海斗がメインになったシーンも良かったです。美しさが目をひきました。

全体的にパワフルだけどちょっと上品なワイン的なテイストで、タカラヅカを観たー!という感じで充実した作品だったと思います。

 

| coutaca | ステージ | comments(0) | trackbacks(0) |
未来へ…… / 新井素子
未来へ・・・・・・
未来へ・・・・・・
  • 発売元: 角川春樹事務所
  • 価格: ¥ 1,944
  • 発売日: 2014/11/13
  • 売上ランキング: 158435

 

いつの間にか出ていて、文庫版が発売の報を聞いてこの作品が出版されたことを知る始末。新井素子アンテナがうまく働かなかったようだ。反省。ということで、『イン・ザ・ヘブン』という長編も出ていたこともスルーしていたようなので、こちらに関してはいずれ。

 

『未来へ……』は、読者を引き込む力はすごいあると思う。読んでいて次に何が起こるか解らない、次を知りたい、と読み手を翻弄する力。

でもなー、ふたりの主人公、母と娘なのですが、このうち娘の一人称語りの部分がちょいと辛い。文末が「なんですー。ふにー。ぐっすん。」だったりするのです。癖の強さも新井素子節ではあるけれど、ちょっと厳しいかな。でも。

 

先述した通り、本編は、読ませる作品でした。だから多少違和感を文体に感じつつも、許せてしまう。私は。

SFらしいとはいえないものの、一種のタイムパラドックスものになっていて、ひょっとしたら夢オチなのかもしれぬと思わせながらも、最後がふわっと着地した感じに好感をもちました。

ゴリゴリのハードなSFを期待していると肩透かしをくらうかもしれませんが、佳作です。よかったです。

| coutaca | 書籍(新井素子) | comments(0) | trackbacks(0) |
裏庭 / 梨木香歩
裏庭 (新潮文庫)
裏庭 (新潮文庫)
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 724
  • 発売日: 2000/12/26
  • 売上ランキング: 13387

再読です。梨木さんの本で読了したなかで、最初かその次に読み終えた一冊です。 『からくりからくさ』と『裏庭』を続けて読んだのを覚えています。

ファンタジーのようで、児童文学といっても差し支えないようでもある。描かれる世界は不思議なキャラクタの魅力に溢れていて、それぞれに軽やかな妙味がありながら、重みがあって面白い。

 

「真実が、確実な一つのものでないということは、真実の価値を少しも損ないはしない。もし、真実が一つしかないとしたら、この世界が、こんなに変容することもないだろう。変容するこの世界の中で、わしらはただわしらの仕事をもくもくと続けるだけじゃ。それがわしらの『職』なのだから。変容する世界に文句をつけるより、その世界で生きることをわしらは選ぶよ」

 

これはとある登場人物が主人公である照美に放った言葉。現実世界から「裏庭」という異世界に入り込んでしまった照美が成長し、気づきを得るという物語ですが、世界観がとても緻密です。現実と異なる秩序でできている世界のルールに直面し、葛藤したり受け入れたりを繰り返す照美の冒険は過酷ともいえるもの。

 

照美の母、祖母、父、バーンズ家のレイチェル、夏夜、綾子のおじいちゃんジョージら、現実を生きる者にとって、レイチェルの妹レベッカと、照美の双子の弟・純、ふたりの故人の不在はとても大きなものでした。照美が試練を潜り抜けて、家族のもとへ戻り、純の死以来、いびつになっていた家族の形を整えることになりました。そして、レイチェルとジョージは「裏庭」の世界へと入ることになる。ふたりにとって「裏庭」の世界がどういう意味を持つのか、何が待ち受けているのか、それは描かれることはありません。

 

読んだのは二回目でしたが、意外と内容は忘れていて、物語の大枠しか記憶には残っていませんでした。

ソレデとカラダ、スナッフ、タムリンなど、愛すべきキャラクタのことも覚えていませんでした。でも、とても心を温めてくれる存在でした。

思い返すことができて幸せな気分になれたので、読み直してみてよかったです。

| coutaca | 書籍(梨木香歩) | comments(0) | trackbacks(0) |
王妃の館/VIVA! FESTA! / 宝塚歌劇宙組

楽しいお芝居でした。ドタバタコメディで笑わせてくれたけれど、タカラヅカでやる意義はあるか? という疑問が脳裏をよぎりますが。

次回作で退団の朝夏まなとと今作で退団の実咲凜音のトップコンビの恋愛要素がほぼゼロだというのはちょっといただけないと思うのです。最後にちょっと申し訳程度にカップルになるけど、それだって取ってつけたような感じではあります。

その辺のところを除けば、娯楽作品として充分です。

あと、作中でオカマオカマと連呼されますが、すみれコード以前に劇団のコンプライアンス的にどうなのだろう? と疑問符。楽しかったよ、楽しかったんだけど、それがとても気になりました。

 

ショーも華やかで楽しかった分だけ、顔と名前が判別できるスターさんが数えるほどしかいない私はもっと若手の名前を知りたいと思う。思うけどできない。三番手格の愛月ひかるは辛うじて解る。桜木みなともファニーな感じで解る。あと二番手の真風涼帆とトップのふたり。あ、組長の寿つかさもか。それぐらいしか解らない。

CS番組が見られない環境ではなかなか難しい問題です。基本的に舞台のリピートはしない主義、経済観念なので一回の観劇では物語を追うだけで過ぎて行ってしまうのです。

そんなこんなで政権交代、見ていなくても若手は育ってきます。路線スターになる前に注目できればいいけれど、それも難しい。路線じゃなくても、脇を固める役者として名をはせる前に見つけるのは個人的スキルの想定外です。美城れんとか専科に入ってから存在を知って好きになったくらいですので。

とにかく路線スターくらいは、群舞でも見つけられるようになりたいです。

| coutaca | ステージ | comments(0) | trackbacks(0) |
スペース / 加納朋子
スペース (創元推理文庫)
スペース (創元推理文庫)
  • 発売元: 東京創元社
  • 価格: ¥ 691
  • 発売日: 2009/05/05
  • 売上ランキング: 182654

 

これまでの二作とはちょっと違った趣のある作品です。説明しづらいのですが、主人公が駒子であって駒子でないのです。どこを抜き出してもネタバレしてしまうのですが、とにかくミステリとしては王道ではなく、日常の謎の王道とでもいいましょうか。

 

この本のテーマは、勝手に決め込んでしまえば「出会い」。

「はるか」へと送られる駒ちゃんの書簡が中心となる「スペース」、そして謎解きの「バック・スペース」。それらは意外な真相と人間の可能性や、必然と偶然の綾なす物語がつなぐ出会いについてのお話です。

シリーズ前二作の登場人物もちらほら顔を出しつつ、物語は進んでいきます。

「出会い」が清々しくも、現実のほろ苦さを含みつつ、とてもさわやかな読後感のある一冊でした。

| coutaca | 書籍(加納朋子) | comments(0) | trackbacks(0) |
雪華抄/金色の砂漠 / 宝塚歌劇花組

和モノのショーを観るのは初めて。『雪華抄』。退屈な日舞ばかりなのかな、と思いつつ観てみたら、面白い!

ロックな感じの曲に合わせて激しく踊る様は、和モノのショーとは思えないくらいぶっ飛んでいて個人的には好きな感じでした。

 

お芝居『金色の砂漠』のほうは、何故?というような幕切れでした。展開が早くてテンポもちょうどよくて、気がついたら謎のエンディング。まあ、ある意味ハッピーエンドととらえられなくもないのですが、意外だったのでびっくり。トップコンビの設定が奴隷と王女というのもインパクトがある。輿から降りるときに王女が奴隷の背中を足蹴にしてるところとか、リアリティがあって凄みもある。

とかいいつつ、随所に笑いもあってユーモラスな作品。面白かったです。

 

今回、ショーも芝居も、オペラグラスの視界のなかに頻繁に入ってきたのは水美舞斗と天真みちる。トップコンビ、花乃まりあのサヨナラ公演であるにもかかわらず、オペラ泥棒だったのはこの二人。天真みちるは芝居では恰幅のいい、王女の求婚者という設定。とっても愛らしい立ち姿をガン見してしまいました。見てると幸せな気分になれるよ! 出来れば専科に入っていつまでも見ていたいです。

水美舞斗は何となくオペラで本舞台を見たり、銀橋のスターさんたちを眺めていると、よく視界に入ってきました。真ん中よりちょっと外れたポジションだから、見つけやすいのかな。番手的に。より輝いてもっと観客を魅了してほしいものです。

 

| coutaca | ステージ | comments(0) | trackbacks(0) |
私立探偵ケイレブ・ハント/Greatest Hits! / 宝塚歌劇雪組

お芝居はかっちりとしたスーツを着た現代洋モノで、早霧せいながトップになってから初めてだったのではないでしょうか。ルパン三世、星逢一夜、るろうに剣心と続いたか、新鮮でした。そして、早霧さん小っちゃくて華奢!なのがよくわかりました。このディスアドバンテージをはねのけてよくトップになったなあと感激しきり。しかも大きい人が多いことで名高い宙組に配属されていたのだから大変。でも、逆に小柄だからこそできる身のこなし、それが個性として磨かれていたのかもしれませんね。

ところで雪組といえば東京公演の少し前に早霧せいな、咲妃みゆのトップスター同時退団は発表されたわけです。同期の望海風斗が二番手として控えているなか、これ以上待たせてしまうこともできなかったのだろうな、と思いました。タカラヅカという特殊な世界では、特に近頃はよっぽどのいろんな意味でのチカラがないと長期政権は維持できないでしょうし。逆に一作トップというのも舞台裏が透けて見えてしまうかのようで興醒めしてしまいます。だから、三年弱という在任期間はちょうどよいと思います。惜しい気もしますが、どんな世界にも新陳代謝は必要。タカラヅカでは特にそれが顕著に現れてしまいますが。

咲妃さんも、そんなに美人というほどではないと思いますが、佇まいや表情、仕草などの総合力でその美貌を磨いたのではないかと邪推。早霧さんの隣に並ぶ姿は可憐で、娘役トップとして素晴らしい姿です。今回のお芝居では、現代の大人のカップルを初めて観ることができて、感動しました。大劇場のお芝居ではマリーアントワネット、農村の娘、るろうに剣心の薫、と現代女性の恋愛が新鮮でしたよ。

 

ショーのほうなのですが、前半、体調が優れなくなって舞台上は観ていたものの、演者の姿を確認することができなかったので、あんまり語ることはできないのです(もともとショーを楽しめるほど組子を知らないこともあって)。

しばらくして舞台鑑賞に復帰したときに現れた、早霧サンタさんは可愛らしかったですね。

次回の『幕末太陽傳』のチケットが入手できるか、とれる自信は全くないのですが、縁があればトップコンビの最後の輝きを目に焼きつけたいと思います。望海風斗さん・・・が次期トップで当然だと信じて疑いないし、誰もが期待しています。ここでトンデモ人事なんかやらかさないですよね、劇団さん。専科から華形ひかるさんが落下傘とかありえない人事はなしにしてほしいです。望海さんのトップとしての歌声や演技を観させてください!

| coutaca | ステージ | comments(0) | trackbacks(0) |
<new | top | old>