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2016.10.25 Tuesday 19:38
光の帝国―常野物語 / 恩田陸
長らく読みたいと思っていた『常野物語』シリーズの第一弾。 ミステリというよりはファンタジー。出てくるキャラクタが魅力的です、とにかく。連作短編なので、一つのお話にしか出てこない者も、複数の物語に出てくる者もいるけれど、常野一族の世界観につながっている感じがとても愛おしいです。 常野の一族は、それぞれ異なった不思議な能力を持つ人々である。梗概には「穏やかで知的で、権力への志向を持たず、ふつうの人々の中に埋もれてひっそりと暮らす人々」とある。 ものごとを『しまう』能力を持つ春田一家。『裏返す』ものと戦う暎子。長命で『つむじ足』の持ち主、二百年以上も先生をして子供を見守ってきたツル先生。封印されていた距離や時間を超える能力が再び解かれた、亜希子。 他にもまだ常野一族の密かな活躍が十個の短編に描かれている。 個人的にはツル先生に惹かれます。『手紙』の寺崎がツル先生に執着しているとどこからか知って、「うん、わしはいつも居るよ、どこにでも。わしはいつもみんなを待っとるから。又どこかで会うだろう。ずいぶん探してくれてたようだから、ちょっと出てきてみたよ」と告げるその懐の深さ。 ちょっと出てきてみたよというお茶目さ。そして、確かにツル先生に教わっていないけれど先生を探しているというだけで、先生が待っている「みんな」の中の一員に加えてくれる。なんとあたたかなことか! 常野物語のシリーズ続編でツル先生の活躍を読みたい。『蒲公英草紙』には出てこないし、『エンド・ゲーム』は未読だけど出てこなさそうだし。出てきたらそれはめでたいのだが。 とにかく、常野物語の世界観に再び浸りたいと思うのでした。
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