読書・観劇記録、音楽メモを中心とした備忘録ブログです。
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松本隆/風街図鑑~風編~
松本隆/風街図鑑~風編~ (JUGEMレビュー »)
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1曲ごとに寄せられた本人コメントが面白い。思い入れの濃淡に思わずほくそえんでしまう。
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pal@pop
pal@pop (JUGEMレビュー »)
pal@pop
ケミカルなんだけどナチュラル。一度聴いたら病み付きになる名盤です。
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魔法飛行 / 加納朋子
魔法飛行 (創元推理文庫)
魔法飛行 (創元推理文庫)
  • 発売元: 東京創元社
  • 価格: ¥ 605
  • 発売日: 2000/02
  • 売上ランキング: 168615
女子短大生・駒子とその周辺に起こる出来事と人々が描かれている、日常の謎解きストーリー。
文庫版裏表紙に書かれた梗概は以下。

もっと気楽に考えればいいじゃないか。手紙で近況報告するくらいの気持ちでね――という言葉に後押しされ、物語を書き始めた駒子。妙な振る舞いをする〈茜さん〉のこと、噂の幽霊を実地検証した顛末、受付嬢に売り子に奮闘した学園祭、クリスマス・イブの迷える仔羊・・・・・・身近な出来事を掬いあげていく駒子の許へ届いた便りには、感想と共に、物語が投げかける「?」への明快な答えが!

読んでみて、全体的に抑えたトーンの地味めな物語だったな、と思いました。穏やかな生活のなかで、時折ささやかな問題が湖に石を投げかけたかのように波紋を描いている・・・。
駒子の真摯な、とても誠実に物事に対する姿勢が今作でも魅力的に描写されていて、その一点だけで、物語を安心して読み進めていくことができます。
実はこの作品、一度読んだかどうかも忘れてしまうほど以前に手に取った記憶があります。おそらく読みきらずに図書館に返してしまったのではないかと思われます。案の定、全く新鮮に読み切れました。
次作『スペース』では駒子やその友達、瀬尾さんがどんな活躍を見せてくれるのか、非常に楽しみです。勢いづいて読みきりたいと思います。
| coutaca | 書籍(加納朋子) | comments(0) | trackbacks(0) |
この庭に 黒いミンクの話 / 梨木香歩 須藤由希子
この庭に―黒いミンクの話
この庭に―黒いミンクの話
  • 発売元: 理論社
  • 発売日: 2006/12/13
  • 売上ランキング: 456690
ちょっと解りづらい短編絵本でした。
『からくりからくさ』の世界で起こった物語なのですが、それの意味が私には解りづらい。
マーガレットの娘ミケルの内的世界での出来事、と片付けてしまってよいのでしょうか?
ミケルの年齢がいくつに設定されているのかが解らず、女の子やミンクが出てくる世界での年齢設定と、終盤、マーガレットと与希子が登場する現実世界での年齢は同じなのか? と疑問がわく。
内的世界でのミケルは充分に大人にみえる。現実世界は幼くみえる。
なんとなく腑に落ちない物語でした。
| coutaca | 書籍(梨木香歩) | comments(0) | trackbacks(0) |
るろうに剣心 / 宝塚歌劇雪組
原作は読んだことがなく、アニメもほとんど見ておらず、映画版も見ていない状態で観劇しました。
でも、楽しかった!
弥彦はおいしい役だなぁ、とか、斎藤一も観柳も見栄えがするなあ、とか、加納惣三郎のつまりは望海風斗の歌唱力は鬼気迫るものがあるなあ、とか、やっぱり剣心が息吹いている早霧せいなすげえなあ、とか。
あと、専科の美城れんのおじさまぶりに目を奪われてしまうことしきり。恰幅のいいところ、ファニーでなおかつふてぶてしくもあり、役者として素晴らしいスターさんですね。
物語は設定の説明ダイジェストみたいな一幕前半あたりも含めて、観やすかったです。キャラクタもそれぞれ立っていて、面白く観劇できました。
とにかく重ねて言うけど楽しかった!
| coutaca | ステージ | comments(0) | trackbacks(0) |
岸辺のヤービ / 梨木香歩 小沢さかえ
岸辺のヤービ (福音館創作童話シリーズ)
岸辺のヤービ (福音館創作童話シリーズ)
  • 発売元: 福音館書店
  • 価格: ¥ 1,728
  • 発売日: 2015/09/09
  • 売上ランキング: 116200
タイトルロールのヤービ、かわいいです。いや、ヤービ族、ベック族ら、マッドガイド・ウォーターに住む小さな住人、あらゆる種族がいとおしい存在として描かれています。
人間との付き合いかたなど、「借りぐらしのアリエッティ」を思い出しつつ読み進めていきました。

語り手はどこか梨木さんご本人を想起させるウタドリさん。ウタドリさんの語り口は温かく、とても優しい。
ほのおの革命家・デューの存在から伝わってくるメッセージ性が、ただ穏やかで甘口なだけではない感じを読み手に伝えてくれました。
この作品はシリーズ第一弾ということで、次の作品の予告が最終ページに置かれています。
どこかムーミンに世界観が似ているかもしれません。名前がパパ・ヤービ、ママ・ヤービなどというところが。
ヤービの健康的な男の子っぷりについこちらも微笑んでしまいます。キジバトに乗って憧れの空を飛んだときの素直な喜びを表現していてかわいいです。
何かの幼虫だというヨンの存在も凄まじいものを感じます。何年も孵らずにいるというのも不思議で、いつか何者かになるのかと想像ができないくらい謎めいています。

とにかく、次作には、ウタドリさんの勤務先の学校の生徒たちがヤービに出会うような展開が用意されているようです。期待してます。
| coutaca | 書籍(梨木香歩) | comments(0) | trackbacks(0) |
蟹塚縁起 / 梨木香歩 木内達朗
蟹塚縁起
蟹塚縁起
  • 発売元: 理論社
  • 価格: ¥ 1,404
  • 発売日: 2003/02
  • 売上ランキング: 163501
梨木香歩さんの絵本です。木内達朗さんの抽象性の高い朴訥とした絵が素敵です。油絵なのでしょうか?
文章量は短い、とてもシンプルなお話ですが、主人公の「とうきち」の人柄が浮かび上がってくるように描かれています。
なぜ塚というものができたか、その由来を語っているだけなのですが、不思議な余韻と共にページを閉じると心に物語が染みてきました。
| coutaca | 書籍(梨木香歩) | comments(0) | trackbacks(0) |