読書・観劇記録、音楽メモを中心とした備忘録ブログです。
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pal@pop (JUGEMレビュー »)
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ケミカルなんだけどナチュラル。一度聴いたら病み付きになる名盤です。
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りかさん / 梨木香歩
りかさん (新潮文庫)
りかさん (新潮文庫)
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 562
  • 発売日: 2003/06
  • 売上ランキング: 128799


『からくりからくさ』に登場する蓉子の幼いころ、「りかさん」と出会った顛末と、様々な人形や精霊の声や念を聞いたり見たりする。
そんな中編小説と、短編小説『からくりからくさ』の後日譚である「ミケルの庭」の二話を収録しています。

『からくりからくさ』と『りかさん』、どっちを先に読んだほうがいいのか、お勧めする順番はと問われたら迷ってしまいます。蓉子にとってのりかさんの存在の大きさが解るという意味では、『りかさん』をはじめに読んだほうが良いのかもしれません。

りかさんとおばあちゃん、ようこの会話は生き生きとしていて、とても楽しかったり含蓄があったり。人間以外の人形たちの、たとえばアビゲイルのエピソードは胸に迫るものがありました。それを言えばりかさんも人形なんですけども。

「ミケルの庭」は、『からくりからくさ』の登場人物、マーガレットの生まれて間もない女の子・ミケルが主役。ありふれた日常のなかを通り過ぎる嵐が行き過ぎるのを待つのは、大変厳しいものでした。ミケルが健やかに育ってほしいと願ってしまいます。
| coutaca | 書籍(梨木香歩) | comments(0) | trackbacks(0) |
ななつのこ / 加納朋子
ななつのこ (創元推理文庫)
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  • 発売元: 東京創元社
  • 価格: ¥ 562
  • 発売日: 1999/08
  • 売上ランキング: 220737

随分と久しぶりに再読した『ななつのこ』。二十年ほど前に読んでいたため、大雑把な概要は覚えていたものの、連作短編のそれぞれのお話の内容については全く覚えていませんでした。
でも、ささやかながらも胸にしみる日常系ミステリという記憶は間違いがありませんでした。でも、解説でも言及されていましたが、鮎川哲也賞受賞作という点、東京創元社から刊行されているという点、そんな先入見なく読めたらまた違った新鮮な感触で登場人物たちに触れられたのだろうか・・・。などと思いに耽ってしまいますが、なんにせよ、派手さはなくとも心に残る見事な名作であることに違いはありません。
駒子の身の回りに起こる些細な、でも捉えようによっては大きな日常の謎は、優しい目線で描かれています。シリーズとして、第二作『魔法飛行』、第三作『スペース』と続いていきますが、駒子の成長を巧みな筆致で読ませてくれることを楽しみにしています。
| coutaca | 書籍(加納朋子) | comments(0) | trackbacks(0) |