読書・観劇記録、音楽メモを中心とした備忘録ブログです。
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松本隆/風街図鑑~風編~
松本隆/風街図鑑~風編~ (JUGEMレビュー »)
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1曲ごとに寄せられた本人コメントが面白い。思い入れの濃淡に思わずほくそえんでしまう。
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松本隆/風街図鑑〜街編〜
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氏のお気に入りの楽曲を中心に選曲。思わぬ邂逅がうれしい。
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pal@pop
pal@pop (JUGEMレビュー »)
pal@pop
ケミカルなんだけどナチュラル。一度聴いたら病み付きになる名盤です。
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東京少年十字軍 / 久美沙織
東京少年十字軍〈上〉 (コバルト文庫)
  • 発売元: 集英社
  • 発売日: 1992/12
  • 売上ランキング: 1822417

この本、雑誌連載時はなんとかの有名なレディコミ界の女王森園みるく先生が挿絵を描いていたのだよね・・・。デコラティブかつ耽美的な世界観がストーリーのおバカさ加減と絶妙にマッチングしていたのを思い出します。(なぜ雑誌連載時の挿絵を知っているかというと、憚りながら私が某隔月刊少女小説誌を購読していたからです。恥ずかしながら。お目当ては新井素子さんの『星から来た船』だったのですが)
さいきなおこさんの無機的にデフォルメされた表紙&挿絵ははっきり言って物足りません。というか、キャラクタの判別が全然できませんでした。それが悪いとはいわないのだけれど、ううぬ。

東京少年十字軍略してTSJのおバカな活躍が上下巻にわたって繰り広げられる。
小林ポール俊輔、大川ジョン剛、日野トミー泉美、松本マーク純也、そして途中から『アラスカ』のクリス・ジョヴァンニ・モーヴは、東京四谷の聖アウグストゥス修道会と名を借りながら、TSJの活動を行っている。
世にはびこるハレンチな人物・団体を矯正させたり、世界黒魔術師連合略してくろまをやっつけようとしたりします。

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狼なんかこわくない / 図子慧
ピュアミント〈2〉狼なんかこわくない (集英社文庫―コバルトシリーズ)
  • 発売元: 集英社
  • 発売日: 1988/06
  • 売上ランキング: 773106

帯文より

世の中、そんなにアマくない!
弟の百典は森の中の宇宙人に夢中。宇宙人も気になるけれど、モネは文化祭のことで頭がいっぱいなんだ!ピュアミント好評第2弾。


カバーの折り返しの梗概より

ボクこと小川モネが名門・私立白鳳高校に編入してから、はや半年、両親の離婚に落ちこむヒマもなく、今は文化祭にむけてカンカンガクガクの毎日(ボクは“生徒会役員”なのだ)。そんなある日、ひょんなことからプロの劇団を学校に呼んじゃおうなんてムボーな企画に巻きこまれてしまった(それもとんでもなくお金(ギャラ)のかかる!)。『家庭ホーカイ』ぐらいじゃ落ちこんでなんかいらんないっ!
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f植物園の巣穴 / 梨木香歩
f植物園の巣穴
f植物園の巣穴
  • 発売元: 朝日新聞出版
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2009/05/07
  • 売上ランキング: 174996

冒頭から、歯医者が犬のことを「私の妻」だと言う。いきなり来た!シュールでさらりと流れていく梨木ワールド。
混沌が混沌を呼ぶストーリー展開、これがどうも要約しづらい。人と獣が交じり合う世界、といっても飄々とした登場人物たちは、彼らなりの秩序に基づいて暮らしているらしい。
「千代」という名の女たちに翻弄される主人公も、常識的な見識を持つにもかかわらず、勤め先であるf植物園の巣穴に落ちて以来、水中に沈んでも呼吸をせずに生きていけるような状況や、自らが子供の姿に変化してしまったりしても、それほど抗うことなく身を任せていくことになる。

この作品、かなり頭をやわらかくしてから臨まないと最後のページまでたどり着くのは辛いかと存じます。でも、読み終えるとまた読み返したくなるような仄かなカタルシスを感じることができました。
「坊」の不思議な可愛らしさが最後、胸に沁みます。
長編というより中編小説といった長さの物語ですが、私はこの混沌と秩序のあわいにたゆたう登場人物や世界観をいとおしく思う気持ちになりました。

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