読書・観劇記録、音楽メモを中心とした備忘録ブログです。
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丘の家のミッキー / 久美沙織
丘の家のミッキー (集英社文庫―コバルト・シリーズ)
丘の家のミッキー (集英社文庫―コバルト・シリーズ)
  • 発売元: 集英社
  • 発売日: 1984/09
  • 売上ランキング: 844071

 

80年代コバルトのある意味での極北。藤本ひとみや新井素子、山浦弘靖などがミステリ、SFの人気シリーズを生産していくなかで、正統的な青春少女小説をヒットさせたのが久美沙織。

この『丘の家のミッキー』のあとがきのように、リアルタイムな読者とのやりとりが刻みつけられていて、その先人には後追いの読者はついていくことができない。それでも、版は重なった。

出版から二十年のちにイラストを一新して再版されたが、どれだけの反響があったのだろう。調べてみる気にはならないのでそのままにしておくが、『マリア様がみてる』のヒットに便乗して女子校の世界を描いた「おかみき」は、「まりみて」と違い、成長し、変化していく少女の世界が描かれている。まりみては第一巻だけしか読んでいないのであまり知らないのだが、何か決定的なものが違う気配を感じたのを覚えている。

氷室冴子の『クララ白書』『アグネス白書』シリーズ全四冊も、寄宿舎を舞台に、過ぎていく学園生活の中の少女のかけがえのない青春を描写し、外部の世界、男を含む大人の世界へと進んでいく物語である。

久美沙織がウェブサイトに書いた文章曰く、7、8巻あたりでそれまでの読者が離れていく決定的な物語の転換があったとのことで、それがどういうものか、確かめてみたいと思う。

 

――と、いうことで全巻揃えていながらいつか、いつか、と手をつけられずにいたおかみきを読んでいきたいと思います。これまで何度か読もうと思っても途中で諦めてしまっていたので。橋本治の『窯変源氏物語』を頓挫させているので申し訳ないのだけれど、おかみきはいつかは挑まなければならない小高い丘なのです。勿論、窯変源氏物語もですが、こちらは更に高い山だな。ブログというツールが外部に拓かれたウェブであれば、拙文を晒すのは恥かもしれない。けれど、ウェブという世界をほんの少しでも豊かにできるのであれば、忘備録ブログであっても、書き切ることができるような気がするのです。と、いうことで一巻目の感想はたたんでおきます。

 

 

ヒロインの浅葉未来は名門女子校である華雅学園に通う中学三年生。華雅学園はおしとやかな、お慕い申し上げるおねえさまにお手紙を、直接では失礼にあたるので友人に運んでもらったりするような、そんな秘密の花園めいた女子校。

その中でも親族に華雅学園出身者がいて、高級住宅地に住んでいなければ入れない社交と親睦のクラブ・ソロリティ―に所属し、上級生・麗美に憧れている。

ソロリティ―に誇りを持つ未来だが、父親が勝手に決めた引っ越しで、ソロリティ―にいられないばかりか、華雅学園からも転校せざるをえなくなる。中学校は通学一時間以内、高校では二時間以内に住んでいなければいけないのだ。

未来が引っ越した先は華雅学園まで二時間。高校で華雅に戻れるという希望を抱いて、落ちこぼればかりの女子校・森戸南女学館での新しい生活が始まった。

カルチャーショックだらけの新生活だが、ただ泣き寝入りするだけでなく、反抗してケンカになったりもするようになる。味方ではないが敵でもない窮地を救ってくれるうららや、何かと反目しあう植田、華雅の世界に憧れてうららを慕っている杉丸など、クラスメイトとの関係も築けてきた。

一方、海辺の新居の庭にはボート・ハウスがあり、父親がパトロンになってヨットをやりたがっている男子高校生らに貸している。

クラスメイトのうららは、その高校生のうちのひとり、イエモトと呼ばれる朱海の妹だった。

足を怪我した未来をバイクで学校まで送ってくれた朱海と、結婚するという噂がたってしまう。

最初は全くの誤解の噂ですぎなかったふたりは、やがてお互い惹かれあっていく・・・のだろうか!?。

 

なんかあらすじを書こうとして書いてみたら、思いもかけず長くなってしまった。最後のほう端折ったけれど。

未来の成長譚としてはこの一冊でも充分なのだけれど、あと九冊もある。

これからの麗美と未来の関係性も気になるし、朱海との恋愛は成立するかどうかも楽しみ。

本作終盤に華雅学園御一行が未来の家に遊びにきたとき、親友のトコが「なんかちょっと、素敵になったみたい」と言うけれど、それが端的に物語っている。まだ始まったばかり。

未来はこれから、どう変わっていくか。

それを見つめていきたいと思う。

| coutaca | 書籍(久美沙織) | comments(0) | trackbacks(0) |
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