読書・観劇記録、音楽メモを中心とした備忘録ブログです。
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ケミカルなんだけどナチュラル。一度聴いたら病み付きになる名盤です。
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媚薬 / 図子慧
媚薬 (角川ホラー文庫)
媚薬 (角川ホラー文庫)
  • 発売元: 角川書店
  • 発売日: 2000/03
  • 売上ランキング: 1464202

 

 

マレーシアのラン園で謎の男に出会ったときから、フリーライターの磯良のまわりでは、次々と人が死んでいく。美青年、茅島に仕掛けられた妖しい罠。調べ始めた磯良の前に、異様に太った男が現れた。茅島に恋する啓子は、インターネットで手に入れた媚薬を彼に密かに飲ませるが・・・。一方、街中でも眠るように死んでいく若者が急増していた。忍び寄る自然の恐怖を描く、美しくもおぞましいファンタジック・ホラー。

これが文庫版の裏表紙に書かれた梗概。ドラッグを裏で扱うペットショップでアルバイトしている一人暮らしの高校生、龍司が出てこないのが不思議。とにかく主役級で活躍する怖いもの知らずの龍司と、磯良が合流したときのちょっとしたバディ感がよろしいです。

それにしても啓子は媚薬にすがってまでして茅島を落として妊娠して婚約まで持ち込んだのに、ねェ。

日埜戸の謎の巨漢っぷりと、様々な死体がグロテスク。ホラー文庫から出版されているものの、話の持っていきかたがミステリ風でもある。

最後までどんなふうに話が転がっていくのかが全く読めないのも一興。

茅島の性癖があからさまになるシーンや、茅島が啓子の罠にはまった休み中のオフィスでのラブシーンなど、エロティックな場面もふんだんに盛り込まれていて、退廃的なイメージを醸して素敵です。

磯良が完全に外部から探偵役をしているわけではなく、啓子と一夜を共にしていたり、ドラッグを口にしてしまい必死に吐き出したものの、体に影響を及ぼすことがないかと不安感を抱いていたり、一貫して当事者でいるところもたくさんの謎とともにストーリーを盛り上げてくれている。

それにしても、啓子がもし媚薬を使わなければどうなっていたのだろう? とか考えてしまいます。日埜戸がいるということは、会社内の誰かがきっと獲物になっていたのじゃないかと思います。ああ、媚薬、ドラッグって怖いって改めて感じ入ります。

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ふしぎの国のミャオ / 図子慧
ふしぎの国のミャオ (集英社文庫―コバルトシリーズ)
  • 発売元: 集英社
  • 発売日: 1989/04
  • 売上ランキング: 2397685

 

SFなのかファンタジーなのか学園ラブコメなのか。どれにもあてはまるけれど、どれにもあてはまらない。

学校に来なくなった中学のクラスメイト・トオルを何とか出席させようと、トオルの幼なじみ楓子とクラス委員の音実、光圀が山の中の家まで訪問しにいくことになる。そして、トオルの家に辿り着く前に、楓子は雷に打たれてしまう。気づくと、金色のライオンが目の前に現れる。心の中の言葉で会話することができるそのライオンの名前はミャオ。心臓のネジが壊れてしまい、運命の相手を探し出して、そのネジを借りて直さないと、このまま放っておくと心と体がべつべつになってしまうと告げられる。そしてミャオはトオルの体を借りて現れることを知る。トオルはミャオでいるときの意識があるのだという。ミャオは楓子の星辰運行図を見せ、運命の相手が中学に入ってから出会い、今年の春からさらに近づいてきたことを教える。

ミャオは水が苦手で、トオルが濡れていると姿を現すことができない。楓子の涙さえもダメなのである。そして、ミャオが姿を現したとき、楓子は仮死状態になってしまうことが解る。

ミャオが楓子に憑依した状態で、運命の人のあたりをつけて光圀が同じネジを持っているか確認したが、運命の人ではなかった。その後、トオルがアメリカにある天才児を集めて才能をのばすプロジェクトに参加するため、渡航することを楓子は知る。

全校参加のクラスマッチでソフトボールをしている最中、楓子の心と体は離れてしまった。ミャオが応急処置でそのヒゲを楓子の心と体を結んでくれて、ヒゲをたどって体に戻ろうとした。しかし、体に戻ることができない。

家族やクラスメイトが、病院の治療室の前で待っていたところ、楓子はやってきた担任の乾先生が運命の人であることを察知した。

楓子がトオルに会いたいと言っていたことを知ると、おさななじみでもある由行はトオルを探しに夜の街へと向かった。トオルは見つかったが、由行は自分より年上の男たちに「こいつの手足をしばって海に放りこめ」と命令する。もちろん、楓子やミャオがいることを頭の中で把握しての発言ではあるが。そして、いざというときに、トオルはミャオの姿に変わった。水は苦手だったミャオは由行を助け出すが、元の世界に帰ることになる。ミャオは楓子に、誰の心にもぴったり合うネジがついた心臓を送り、体は元通りになった。きっと楓子に会いにいくから、そのときまでトオルの友だちを止めないでと言う。トオルの人生のすべてのなかで、彼が触れたがったのは楓子だけだと話す。

 

ミャオが優しいので泣きそうです。トオルの非道っぷりは、彼が孤独だけれど、ミャオという存在がいてくれてこその不良道なのだと思う。楓子もトオルを気にかけるようになって、乾先生とお姉ちゃんが結婚するというニュースを知らせた際には、花束を贈ってくるくらい人間らしい面も見せてくれる。あれ、乾先生って楓子の運命の人だったんじゃなかったっけ? ミャオの心臓があるからもう運命の人のネジはいらなくなっちゃったんですかね。運命の人だからといって恋愛関係になるわけではないそうなので、義兄妹という関係でもアリなのか。

トオルが孤独ではなく、ミャオと楓子が少なくともいることをどこかで感じて、カタストロフィを防いでほしいな。

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狩人月 / 図子慧
狩人月 (集英社スーパーファンタジー文庫)
狩人月 (集英社スーパーファンタジー文庫)
  • 発売元: 集英社
  • 発売日: 1997/04
  • 売上ランキング: 1667029

 

耽美な世界が、乾いた筆致で描き出される。ボーイズラブとは少し違うような気がする。ほとんど読んだことがないからよく解らないけれど。

 

「黒天使」

ほとんどエロティックな気配がしない。この本に収録されている話のなかでは一番ソフトな印象。ただ、一人死んでるけど。情念の濃さが図子作品では軽いタッチで描かれることが多いので、死に至るほど強い、ある意味ピュアな思いの夢と現の境界を往来する世界をさらりと読ませてくれる。

闇の裏社会とつながりがなく、高校生の間だけで話が完結するので後味が多少悪くても、読み心地は良い。

 

「暗い惑星」

図子作品ではおなじみの世羅が登場する話。世羅自体が裏社会の権化なので「黒天使」とは比べ物にならないくらい、世界観が深い。

世羅の存在が妖しすぎるので、加納とトオルが嫌々ながらも魅せられていく様も無理がない。

 

「めくるめく月」

この本の中で一番ノーマルな学園恋愛ストーリー。

秀才・福沢と、陸上部で記録を持つほどのランナー・壬生。福沢の壬生への想いを見抜くクラスメイトの少女・真野。

誰も死なない。福沢壬生真野の三角関係は極めて健全。

壬生が走り続けることを願って、福沢は秘められた想いを隠し抱き、そばにいることにする。

 

「ナイトウォーカー」

眠らないと噂され、夜ごと街を徘徊する美貌の高校三年生・不破。悟は上級生に襲われたところを助けてくれた不破に、噂とともに惹かれていく。不破が寮から出ていくところを尾行し、またもや同じ上級生から暴行を受ける。そしてまた、悟の窮地を救ったのは不破だった。しかし、その不破は闇の側の顔をしていた。

ノーマルだった悟が、禁断の世界に足を踏み入れてしまうまでを描いた一品。「狩人月」の前日譚といった位置づけのような気がする。これだけ雑誌掲載されて「狩人月」が書き下ろしって、雑誌で読んだ人は全然訳が解らないだろう。

 

「狩人月」

来た!耽美かつ裏社会の恐ろしさで紡がれたタイトル作品。

不破が学校や寮から姿を消して一年半、思いがけないところから不破が東京にいることが解る。

友人・宮城を助けるため、そして不破を追いかけて、悟は東京に行くことにした。

不破はすっかり異界の人になってしまっていた。ついに悟は不破と交わった。

かろうじて昼の世界に戻った悟。しかし、彼が一度味わった闇の世界の魅力は忘れることができないだろう・・・。

 

読み終えてみて。

耽美さは解るけれども、ボーイズラブは解らない。雑誌Cobaltで堂々と「BL特集」などとやられると、もはやメインストリートなのか。

四編Cobaltに掲載され、書き下ろしを一編加えて書籍化するというのは、もともとはコバルト文庫で出す予定だったのが紆余曲折を経てスーパーファンタジー文庫で出ることになったのだろう。どっちにせよ、ぽしゃることなく出版できたことは奇跡的なことなのかもしれない。

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月曜日は、女神にララバイ / 図子慧
月曜日は、女神にララバイ (集英社文庫―コバルトシリーズ)
  • 発売元: 集英社
  • 発売日: 1990/05
  • 売上ランキング: 2254399

 

シリーズ第三作目にして図子慧最後のコバルト文庫。まあ、その後スーパーファンタジー文庫からは出す訳ですが。

青春ミステリといった雰囲気のある作品。

仙子が真夜中にとった「宮内に関わるな、死ぬ」という謎の電話。

宮内家は病院を経営する大金持ち。仙子の親友・青葉の母方の親戚である。病院事務長の息子・雪矢の家庭教師を請け負った透仙は、青葉の従姉である薔子に恋してしまう。また、テレパスの能力もなくなってしまった。

そして、自動車事故で薔子が怪我を負うことに。

「お前の大事な女が死ぬ。手を引け」と再度かかってきた電話は関係あるのか?

そして話は二転三転して・・・といった筋。

 

面白く読めました。まさかのミステリでしたが、図子節がきいています。シニカルでクールでファニー。

青葉は暁彦に失恋して、高柳にひょっとしたら・・・という流れもいい感じ。仙子と温海が仲睦まじい描写で終わる物語は、その次を読ませてくれるのでは、と期待しちゃっていたでしょう、この作品をリアルタイムで読んでいたなら。結果、透仙や仙子、温海、青葉らのこれからが描かれることはないだろうということも、2017年の現在の私は知ってしまっている。

コバルトで活躍し続けることも難しいし、一般文芸の世界で活動することも容易くない。

それでも、図子慧にはコバルト時代を黒歴史にしないで、それも含めて名作を生み出していってほしい。

過去作の電子書籍化で、人気に火がつくかもしれない。とにかく書き続けていって、それを出版できる環境があり続けていってほしいと思う。

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日曜日には天使とデート / 図子慧
日曜日には天使とデート (集英社文庫―コバルトシリーズ)
  • 発売元: 集英社
  • 発売日: 1990/02
  • 売上ランキング: 2117598


『土曜日はあなたと雲の上』につづくシリーズ二作目。

もうこれ、面白いよ。展開が読めない。驚愕の終盤は勿論だけど、中盤の物語のシリアスかつ大胆な運びに夢中になりました。

仙子の兄・透仙が恋に落ちてしまったことから、テレパスの能力を失ってしまった。その逢引きを追跡して相手を確かめてやれ、と仙子とその恋人にして透仙の友人である温海、仙子の親友・青葉らは最新の発信機を透仙のコートにひそませて追跡していた。その途中で、透仙は忽然と姿を消す。

姿を消した真相は思いもかけないものだけど、作品冒頭の妖精みたいなボーイッシュな女の子が仙子に手渡した青い花はとても綺麗で、女の子の不思議な美しさが最後にも現れて、透仙を助け出すことができてめでたしめでたしと諸手をあげることはできない。せつない。

透仙のテレパスも土壇場で復帰して、結果、仙子の追試で問題と解答をやりとりしてカンニングしてみせるくらいに元通りになる。

 

SFファンタジー色が強い今作。それが意外だったものの、歩くのに疲れて仙子が温海に軽く触れて、宙に浮かんで移動するくだりなど、何でもないけどふたりの蜜月っぷりが垣間見えて愉快。

次の『月曜日は、女神にララバイ』で三部作はおしまい。ピュアミントもそうだけど、短いからこそそのキャラクタや設定の魅力が遺憾なく発揮されるのかもしれない。でも惜しい。

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土曜日はあなたと雲の上 / 図子慧
土曜日はあなたと雲の上 (集英社文庫―コバルトシリーズ)
  • 発売元: 集英社
  • 発売日: 1989/09
  • 売上ランキング: 1945580

読書の秋ということで、このごろ小説を読んでいなかったので、図書館から図子慧の三冊揃えの、女子高生・仙子が活躍するシリーズを借り出してみました。

 

三十年も前の作品とは思えない。携帯電話やインターネットなどの現代のツールがなくてもそれほどストレスを感じない。

仙子は一目惚れした大学生・温海(あつみ)に触れると空を飛んでしまうという、謎の能力を具えてしまった! それと同時に、兄の透仙がテレパスだという事実を告げられて・・・というストーリー。

ラブコメでSFファンタジーで青春ものです。そんなに派手じゃないけれど、そこかしこに仙子や友人の青葉の恋心が挟み込まれている。透仙のテレパスの能力も、遠隔で通じ合うことができるという面もあり、携帯電話の機能を果たしているともいえる。

負傷した青葉と温海を救うために、意図的に空を飛ぶべく、仙子が温海とくちづけするあたりはなかなかドラマティック。ファンクラブがいくつもできるほどの美貌を持つ透仙の飄々とした佇まいも、物語に彩りを加えている。

ラストシーンのみんなで輪になって回るところはなかなか感動的。すべての問題を簡単に済ますわけにはいかなくても、それでも前を向いている感じが素敵だ。

そしてヒロインの仙子とその相手役温海がラブラブであることが、何よりも救いになっている。次作も楽しみだ。

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イノセント─沈む少年─ / 図子慧
イノセント―沈む少年
イノセント―沈む少年
  • 発売元: 角川書店
  • 発売日: 1997/10
  • 売上ランキング: 1241845
18年前に出版された作品とは思えぬほど、コンピュータや通信に関する描写に違和感が少ない。それが読みながら思った第一印象。
帯文に「AC(アダルトチルドレン)時代のラヴ・サスペンス」と書いてありますが、その表現はいかがなものかと思います。面白いし、最後まで惹きつけられる感じは最高なんですが。耽美的な感覚といったほうが当てはまるのではないかと。
性描写も結構ありますが、過度にエロティックではなく、あくまで乾いた描写で表現されていて、読みやすい。
物語も全体的にラフで軽い読み心地。とはいえ、世間の陰の部分も描かれているのです。裏も表もあるのが世の中。

世間知らずの天才・新免と、彼を親友という枠を超えてしまうくらい甘やかす犬飼、犬飼に振り回されながらも離れられずにいる那多。
別れて数年経った犬飼からアルバイトを頼まれた那多は、人工知能に言葉の定義や質問への返答などを行う。その人工知能にかつて自殺した教え子の“ショウゴ”と名づけた那多。
新免は勤める研究所の親会社の関係破綻によって、これまで行ってきた研究の道が絶たれてしまうかもしれない状況に陥る。
犬飼は那多と暮らしはじめるが、暗躍のために家には帰ってきたりこなかったりの生活が続く。犬飼もまた新免と同じ研究所で勤めている。

三人三様のエンディングが待っているのですが、そこはかとない退廃感はさすがの図子ワールド。最後にいくつかの真実がつまびらかにされて、幕切れとなります。でも真実ってなんだろうね、それが意味を成す場合も成さない場合もある。良い悪いとは違う層に存在する。
本書のサブタイトル「沈む少年」は、ショウゴのことで間違いないんだけれども、新免もまた「沈む少年」だったのか、と。切ない。「少年」なのだね・・・。
軽く読み飛ばすこともできるし、じっくり舐めるように読むこともできる、素敵な一冊でした。
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青りんご・毒りんご / 図子慧
ピュアミント〈3〉青りんご・毒りんご (集英社文庫―コバルトシリーズ)
  • 発売元: 集英社
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  • 売上ランキング: 691601

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