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松本隆/風街図鑑~風編~ (JUGEMレビュー »)
オムニバス, 原田真二, 薬師丸ひろ子, 松田聖子, 近藤真彦, 太田裕美 1曲ごとに寄せられた本人コメントが面白い。思い入れの濃淡に思わずほくそえんでしまう。 RECOMMEND
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2008.03.22 Saturday 23:25
なみだ学習塾をよろしく!─サイコセラピスト探偵 波田煌子 / 鯨統一郎
メンタルクリニック、警察の特捜班につづいて、サイコセラピスト探偵の煌子が学習塾を舞台に、日常の謎を解きほぐしていく。 煌子のとぼけた調子も、シリーズ三作目ともなれば、いささか慣れてきたのか、抑え気味に感じる。塾が舞台といっても、煌子は講師ではなく事務員。塾長の波田(ハタ)、講師の伊勢や真央らとともに・・・というわけではなく、独断と偏見に満ちた推理を働かせ、ひとりで問題を解決してしまう。 それにしても疑問なのは、背表紙や表紙で「本格推理小説」とタイトルとともに書かれていること。 「本格推理小説」ではないんじゃないか? ユーモアミステリとかその辺の分類にしておいたほうが内容とつりあっているように思えます。 そして最終章では、煌子はテレビを見ながらなにか次の職業だかなんだかを選んでいるようすなので、第四作もまた気になってしまう今日この頃。 2008.03.03 Monday 22:31
九つの殺人メルヘン / 鯨統一郎
日本酒バーに集う〈厄年トリオ〉。刑事の工藤、犯罪心理学者の山内、そしてマスターの三人が、メルフェンを専攻する美人女子大生・桜川東子とともに華麗なアリバイ・トリック崩しをする。 九つの短編それぞれに一本ずつ日本酒が紹介され、厄年トリオのテレビ番組や歌謡曲などの知ってる人しか知らないマニアックともいえそうな談義に花を咲かせていく。 有栖川有栖が小説内で登場人物に語らせた9種類のアリバイ・トリックを使った物語のようです。 すべてタイトル通り、事件にメルヘンを絡ませています。 正直、9話もあると、いかにアリバイ・トリックが違っても、マンネリに陥ってしまっているのですが、それこそが鯨氏の小説の醍醐味でもあると思うので、そこはそっとしておきたいと思います。 意図的なマンネリズムを並べて、最終的に鮮やかなエンディングを導いてくれる鯨氏の手腕に乾杯。 2006.06.11 Sunday 17:33
なみだ特捜班におまかせ!─サイコセラピスト探偵 波田煌子 / 鯨統一郎
『なみだ研究所へようこそ!』に続くシリーズ第2弾。 波田煌子の常識から逸脱したとぼけた発言がすごすぎる。よく考えると、これだけはずした絶妙な会話を描ける鯨氏がすごいことに、前作では気づかなかった。ちょっと常人とは思えませんね。常人だったら作家として成功してるしてないはともかくコンスタントに作品を出し続けたりできませんよね。 そして今回も冴えわたる期間限定ネタ。ほんとに十年後には確実に一般的でなくなってそうなものもいくつか。 はあ? ぼくは魔邪のように憤った。 とか、 紺野と高橋の中間ぐらいの顔つき とか。唐突にこんな言い回しが挿入されるので、ちょっと一瞬なんのことか認識するまでに時間がかってしまう。 前作との違いといえば、舞台が警察の特捜班に移ったのに伴って、解決する事案がすべて殺人事件、それも度を超えて変質的だったり猟奇的だったりすることくらい。比較的真っ当な(とはいえ、後半はかなり自棄になってますが)推理に対して、煌子が驚愕のサイコセラピー(?)で謎解きをする、というパターンは同じ。 でも、煌子の過去が少しずつ明らかになってきているようで・・・そこだけはシリアスタッチへの萌芽だったりするのでしょうか。 次作の舞台は「学習塾」だそうで。今作ラストで「日常の謎」のほうが似合うという宣言通り。 2006.05.22 Monday 00:07
なみだ研究所へようこそ!─ サイコセラピスト探偵 波田煌子 / 鯨統一郎
「サイコセラピスト探偵」というからある程度身構えていたところもあったのですが、拍子抜けするほどやさしいお話。心理学や精神分析についての記述もなくはないものの、そこを理解できなくても差し障りはそれほどありません。 そこそこ優秀とみてとれる臨床心理士の松本清が働くことになったのは、波田煌子が所長を務めるメンタルクリニック「なみだ研究所」。煌子の無知・行き当たりばったりの言動・その他諸々に翻弄されるのだが、煌子は患者をズバズバ治していってしまう。 基本的に言葉あそびとダジャレをベースにしたライトミステリとして、大変面白く読みました。「置換してください」→「痴漢してください」というようなネタからは『六枚のとんかつ』を連想・・・読者を脱力させてしまう力は同一線上にあるように思います。 つい思い出してしまった奥田英朗の『イン・ザ・プール』などの探偵役(っていう言葉も不適切な気がするけれど)の神経科医・伊良部と比べると、やはりちょっとスケールがちんまりしている感が否めないし、患者の症状も解決法もちゃちいのだけれど、この軽さ、くだらなさはそれなりに堂に入っている(ような気がする)。それを裏付けてくれるのが、ラストの展開。若干せつなくて。 2006.03.24 Friday 06:28
CANDY / 鯨統一郎
普段はミステリ畑の鯨氏。この作品はSF。その時点で、これを鯨初めの一冊にするにはリスクが大きすぎたのかも。 いや、別につまらなかったとかそういうわけじゃないんですけども、ネット界隈でもこの本を受け入れられるか否かで真の鯨ファンを別つともいわれるくらいの作品、とか評されていまして。 まぁ、ダジャレのオンパレード、シュールすぎる展開はある意味、清涼院流水に通じるものがありましたし、万人に受け入れられる類の話でもないことだけは確かであります。 なんつーか、昭和から平成にかけての固有名詞ないしはそれをもじった名称がこれでもか、と出てくるので、10年後に読んだら意味不明だろうポイントも散見されました。2001年に上梓されて、すでに5年の月日が経っていますが、今はまだ元ネタを判別できましたが、果たしていつまでそれが通用するのか、いまいち解らないです。 |
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