読書・観劇記録、音楽メモを中心とした備忘録ブログです。
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松本隆/風街図鑑~風編~ (JUGEMレビュー »)
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pal@pop (JUGEMレビュー »)
pal@pop
ケミカルなんだけどナチュラル。一度聴いたら病み付きになる名盤です。
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おとぎ話の忘れ物 / 小川洋子 樋上公実子
おとぎ話の忘れ物
おとぎ話の忘れ物
  • 発売元: ホーム社
  • 価格: ¥ 1,785
  • 発売日: 2006/04
  • 売上ランキング: 200672
  • おすすめ度 4.0

不思議な魅力を持つイラストと、残酷さを秘めたどこかはかなげな物語が合わさって、素敵なハーモニーをつくりだしている。
「忘れ物図書室」のなかに所蔵された物語のうち4編がこの本に所収されている。
どれも一筋縄ではいかない危うさに満ちていて、とても面白い。ショートショートとまではいかないものの、ほんとうに短いお話ばかりなので、すぐに丸一冊読み終えてしまう。
どのお話が一番好きか、と言われると選べないのだけれど、目がくらむような感覚をおぼえる一冊でした。
| coutaca | 書籍(小川洋子) | comments(0) | trackbacks(0) |
寡黙な死骸 みだらな弔い / 小川洋子
寡黙な死骸 みだらな弔い
寡黙な死骸 みだらな弔い
  • 著者: 小川 洋子
  • 発売元: 中央公論新社
  • 価格: ¥ 680
  • 発売日: 2003/03
  • 売上ランキング: 37,482
  • おすすめ度 4.17

ひんやりとした感触と、透きとおった瑞々しさをおぼえる文章が描き出すのは、そのタイトルにあるように「死」と「弔い」。
棄てられた冷蔵庫の中で窒息死した子ども。幼き日にひとときだけ母親だった女。不倫相手にナイフでのどを切り裂かれた呼吸器内科医。鞄職人に胸をえぐられた歌手。老人の傍らで息絶えるベンガル虎。
それぞれの短編の絡まりあっているのだけれど、濃密な自意識の奔流によってある意味で隔絶された人々の孤独をかえって強調しているようにみえた。
人間の危うさ、陰の部分の惨めなまでのうつくしさを垣間見させてくれる、素敵な一冊だった。
| coutaca | 書籍(小川洋子) | comments(3) | trackbacks(1) |
偶然の祝福 / 小川洋子
偶然の祝福
偶然の祝福
  • 著者:小川 洋子
  • 発売元: 角川書店
  • 価格: ¥ 500
  • 発売日: 2004/01
  • 売上ランキング: 67,288
  • おすすめ度 3.75

不思議な透明感に貫かれた物語たちの佇まいに、思わぬところで心が惹かれてしまった。川上弘美は解説において、小川洋子の作品を「失われたものたちの世界」と呼ぶのだが、まさに、過ぎ去っていった、今はもうここにいないもの、それらの記憶の感触を追い求めたかのような文章が連ねられている。

「失踪者たちの王国」
理由もなく、前触れもなく、日常生活から抜け出ていった人々へと馳せられた思いと寂寥感が浸透してくるよう。

「盗作」
この筆致でなければ成立しないであろう、絶妙な均衡が保たれた一編。

「キリコさんの失敗」
代償を支払うことでしか得られぬもの、かけがえのない宝物をふと思い出させてくれた。

「エーデルワイス」
個人的にはこの本でいちばん好き。妄執にとりつかれた男は滑稽でありながら、どこか聖性をも湛えている。

「涙腺水晶結石症」
本当に必要なものは、適切なタイミングで適切な人のもとへと巡ってくる。偶然とも、必然とも、奇跡とも呼ばれるけれど、そのことは皆が知っている。

「時計工場」
現実であって、現実でないような。

「蘇生」
乱された私のなかの秩序が回復する・・・そのとき、その私にとってよすがとなる言葉は、振り返れば他愛のない、無意味にも等しい記号に過ぎない。しかし、それなしに今の私は存在し得ない、この世に身体と精神をつなぎとめる決定的な楔であった。
| coutaca | 書籍(小川洋子) | comments(0) | trackbacks(0) |