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松本隆/風街図鑑~風編~ (JUGEMレビュー »)
オムニバス, 原田真二, 薬師丸ひろ子, 松田聖子, 近藤真彦, 太田裕美 1曲ごとに寄せられた本人コメントが面白い。思い入れの濃淡に思わずほくそえんでしまう。 RECOMMEND
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2006.03.27 Monday 21:02
たまご猫 / 皆川博子
「春の滅び」はそのタイトルの通り、デカダンスを漂わせた逸品。こういうのばっかりだとイヤですが、たまに読むなら好きです。解説でこの話の作風を「おんな赤江瀑」と評されているのですが、赤江氏はこんなのばっかり書いてるんでしょうか。それはそれで気になる存在ですね。 「水の館」は倒錯的な趣きが興をそそります。描かれない部分から溢れだす妖しい響きに魅せられる。 あらすじを抜き書きするのが難しい。この妖しさを言葉にするのも難しい。それぞれが異なった種類の危うさを秘めた短編集。設定や展開がラストに至って分解する感覚は、これまで他の作家では味わったことがない、異界の極致。長編やミステリについては、勿論、また違った魅力があるでしょうし、まだ知らぬ皆川氏の世界を楽しみにしつつ、その深みに溺れたいと思います。 2006.03.03 Friday 22:21
ゆめこ縮緬 / 皆川博子
現在でもあり、過去でもあるような時代を背景に、ゆるやかにつながりを持つ八つの短編が、あやしさをたたえながら、退廃的な輝きを放つ。 なかでも「玉虫抄」は素晴らしかった。戸惑いに似た思いを堪えながら読み進めていく先に待つのは、鮮やかな幕切れ。季節の断片とともに、心に跡を残す。 危うく狂おしい美しさは、禁断の果実から溢れる蜜のように甘い。 前々から気になっていた皆川さんなのですが、ミステリ、時代もの、幻想小説、などなどいろいろなジャンルの作品を多く残しているので、何から読み始めようか迷っていたのでした。『結ぶ』の噂を耳にするたび読みたいという思いが募ってはいたのですが、下手に手を出せない気がして。図書館にたまたま置いてあったこの作品を手始めに読んでみて、正解だったような気がします。そこまで奇想天外なわけではなく、ほどよい濃密さに酔わせていただきました。 |
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