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2020.11.26 Thursday 18:16
断崖のアルテミス─恋愛物語─ / 波多野鷹
断崖のアルテミス─恋愛物語─(上) 波多野鷹 集英社コバルト文庫 1990年9月 断崖のアルテミス─恋愛物語─(中) 波多野鷹 集英社コバルト文庫 1990年12月 断崖のアルテミス─恋愛物語─(下) 波多野鷹 集英社コバルト文庫 1991年3月
これは恥ずかしくなるほど恋愛ものです。コバルトでSF、ミステリ、ファンタジーなどでなく、ただひたすらに恋愛をテーマにした青春小説って初めて読むかもしれません。初期コバルトの青春小説にはありがちなのかもしれないけど、90年代に入ってこれは珍しいように思います。波多野氏のコバルトにおける今のところ最後の作品。あとがきにはまだ書きたいことがあるみたいなことは言っていますが、残念です。三冊ともカラー口絵が入っているということは、編集部の期待も大きかったのではないかと推察しますが、長くひとつのレーベルで書き続けることは難しいのでしょうね。どんな人気シリーズもうまく着地できず、途中で終了してしまったりもしますからね。長く続いて完結するケースもありますけれども。 身体が弱く、そのせいで留年して二度目の中学三年生活を送っている麻里香。家庭の事情で一人暮らしをしている。偶然出会った不良といわれる神崎玲をいつしか想うようになる。いつしか逢瀬を重ねるようになるふたり。意外と気が強いけれど、神崎の存在が麻里香の猪突猛進な部分を倍化しているような気がする。教師に反抗的な態度をとったり、神崎のために自分が夜の繁華街にいたことを告げたり。 個人的に好きなのは、停学中に麻里香が祖父母の家に逗留しているところ。神崎がやってきてときめいちゃうところは勿論、おじいちゃんおばあちゃんの佇まいも素敵でした。 博習館シリーズの他の作品で、神崎らしき生徒がプロの危険な長期取材についていったという記憶があるので、神崎と麻里香はハッピーエンディングにはならなさそうだけど、中途半端なところで話が終わってしまってそれは残念。ふたりが別れるシーンはちゃんと描いてほしかった。著者があとがきで書いてあるので仕方ないのでしょうが。 博習館の未読作品は、『伝説のティンクルダンス』と『純愛のデカダンス』、両方とも総務委員会物語ということで、比べて読んでみるのも楽しみです。 2011.05.02 Monday 18:42
最後のあいびぃ屋敷 交差点(クロッシング) / 波多野鷹
短すぎる気もしますが、腹八分目というか、ちょっと物足りないくらいがちょうどいいのかもしれません。 登場人物は高校生ばかりなのに、決して学園ものではなく、青春もの、波多野さんのいう「友情」物語だなァ、と思いました。 時事ネタと思しき記述が散見されたのは残念でしたが、でもそういうところも含めて、この三部作完結編、とても楽しく読みました。 麗子の女優、冴の女磨き、路乃はデイモスの療養、馨の屋敷での日常。皆、留まることを選ばなかった女子三人、彼女らを見送る一人の男。 いろいろありながらも四人の生活はファンタスティックな輝きに溢れていました。 2011.04.27 Wednesday 22:47
その後のあいびぃ屋敷 交差点(クロッシング) / 波多野鷹
前作が登場人物の紹介なら、今作は彼らの特徴を生かしたストーリーで楽しませてくれる一作。 麗子が双子の赤ちゃんの母親になる・・・!? というエピソードが軸となり、路乃の心のちょっとした鬱屈、冴をヌードモデルにせんと画策する写真部員で双子の赤ちゃんの実父の弟、、馨は相変わらずの待遇・・・と、サイドストーリーはドタバタしてます。 それにしても麗子のカッコよさは随一。子供あしらいの上手さだけではなく、その母親になってやろうという心意気が半端じゃない。16歳とは思えない。22歳くらいな感じの胆のすわりっぷり。 しかし、浜田(兄)は仮にも同じ学校で教師と生徒となる冴とも交際経験があったり、生まれたばかりの双子の赤ん坊を残して女房には逃げられ・・・とろくでなしな感じ。 エンディングがあっさりしているものの、それも麗子の度量の深さゆえ。カッコイイですねえ。 2011.04.22 Friday 22:27
あいびぃ屋敷 交差点(クロッシング) / 波多野鷹
この作品は『その後のあいびぃ屋敷 交差点』『最後のあいびぃ屋敷 交差点』と続く三部作の一冊目です。何故か私は『その後の〜』だけ手元にあって、読んでみて面白かったので、たまに思い出しては未読の1作目と3作目を気にかけていました。 200ページしかない薄い本なので、読後感はやや物足りません。でも、メインの4人のお披露目という意味では、ちょうどいいのかも。次作にも期待してます(『その後の〜』は一回は読んでるはずですが、内容はど忘れしてます。なにせ20年弱前のことですし)。 2011.04.19 Tuesday 23:45
逆光のペンタプリズム ─写真部物語─ / 波多野鷹
ゆかりとその想い人にして幼なじみの弘士、弘士への想いをゆかりに宣誓する風生らが過ごす日常が読んでいて恥ずかしいくらいに甘酸っぱく描かれている。 たしかにゆかりは写真部員だし、カメラや現像の描写は素人には全く解らない部分まで及んでいるものの、「写真部物語」というよりは「馬術部物語」といったほうが腑に落ちる。そのくらい馬術部の面々とそこで起こる出来事が印象的だからだ。 それにしても芸能人の名前が唐突に現れたのにはびっくり。「三田寛子」なんて、本書発売時期に主な購買層である少女たちに耳なじみのあるものだったのであろうかと心配さえしてしまう。いわんや2010年の現在においては。まあ、そういう同時代性を必要とするワードを入れ込みたくなる気持ちは個人的には解るんだけど、小説が作品として少しでも普遍性を持つためには余分な要素だと思った。 |
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