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2020.10.23 Friday 23:43
鉄鼠の檻 / 京極夏彦
文庫版 鉄鼠の檻 京極夏彦 講談社文庫 2001年9月
二十年以上ぶりの再読。内容はほとんど覚えていない、というか初めて読んだ当時も流し読みでよく解らなかったので、今回はじっくりと難解な禅についての対話のシーンも解らないなりに読み通してみました。 物語の芯は、仏教。禅を中心に僧侶がいっぱい出てきます。物語の筋も、ミステリ要素もすっかり忘れていたので、まるで初読かのように読みました。坊主がいっぱい死にますね★ なんか全体の物語のイメージカラーが灰色と黒で、モノクロームで世界を把握してました。明慧寺自体はカラフルなのかもしれないけれど、そこを行き来するお坊さんのイメージが禅問答に励む白黒なのですよ。仙石楼でさえモノクロで見てました。 『姑獲鳥の夏』とリンクするところもあって、感慨もありました。分厚い文庫を持つ手もそんなに辛くなく、あっという間に読み終えることができました。前回読んだときにはただひたすら「長い」ことに挫けそうになっていて、やっと完読した記憶があります。待古庵今川が今作では一番のお気に入りです。神奈川県警の山下警部補も壊れっぷりが好きなんですけど。榎木津の活躍もいつもながらで嬉しい。関口も相変わらず事件の中では何もしていない感じがたまらないのです。京極堂の憑き物落としも物語の本筋ではありながら事件の核心では行われず、とある登場人物の憑き物を落としただけで、それも意外でした。明慧寺でのクライマックスもドラマティックで、謎が解かれていく様も痛快かつ切ないので満足でした。 2016.02.22 Monday 23:24
巷説百物語 / 京極夏彦
京極夏彦の小説は百鬼夜行シリーズ(関口のヘタレぶりと榎木津の奇天烈ぶりと京極堂の憑物落としの見事っぷりが楽しい俗に京極堂シリーズと呼ばれるほうです)でさえ追いかけきれていないのに他のシリーズに足を突っ込むのはどうかなあ、と手を出さずにいたのですが、ふと手に取ってしまい、面白さに感動しました。百鬼夜行シリーズは集中して読みきるには覚悟が必要なページ数なので、短編集のこの本は読みやすいですし。 小股潜りの又市、山猫廻しのおぎんら小悪党らと戯作者志望の百介の活躍が、とにかく楽しい。物語としては悲しかったり、やるせなかったり、情けなかったりはするが、人間の業の深さをミステリ仕立てにして楽しく読ませてくれます。 読んでいても仕掛けが解らずただただ文字をたどっていると、いつの間にか妖怪の仕業にされた真相が思わず見事。 百鬼夜行シリーズほどキャラクタが立ってはいないけれども、それでも伏線のはりかたと回収の巧さはさすが。キャラクタの描写も、怪異譚に詳しいとはいえ、又市らの事件の解決に巻き込まれていく百介が個人的には好もしいです。 2008.04.22 Tuesday 22:10
百器徒然袋─風 / 京極夏彦
探偵・榎木津礼二郎の活躍するクレイジーながらも痛快な探偵小説。文庫版のあらすじには「調査も捜査も推理もしない、天下無敵の薔薇十字探偵、榎木津礼二郎。過去の事件がきっかけで榎木津の“下僕”となった「僕」は、そのせいで別の事件にも巻き込まれてしまう。探偵を陥れようと、張り巡らされた罠。それに対し、榎木津の破天荒な振る舞いが炸裂する!」という調子。 前作「雨」に続く第二弾。 |
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